今回は11月後半に公開された、低学年向け保護者会動画のまとめです。
内容は動画を受けたブログ主の解釈も多少入っていますのでその点差し引いてお読みください。
「周りの子が塾に行き始めたから、うちも理科や社会を早く始めなきゃ……」と焦っていませんか? エルカミノの結論は明快です。「低学年のうちは、読み書き計算だけで十分。それ以外に大人が強制すべきものはない」。
1. 結論:低学年は「理科・社会」より「国語力」
エルカミノでは3年生まで理科・社会の授業を行いません。4年生になっても、わずか40分ずつです。その理由は、数学界のノーベル賞と言われるフィールズ賞受賞者・小平先生の言葉にも通じます。
「時間と労力の浪費になるので、低学年の間はあまりいろんなことをやるのをやめましょうというのが、エルカミノの考えであり結論です」

いろいろやらせたくなってしまう保護者の気持ちからするとあまりに衝撃的です・・・
今の日本の中学受験は、丸暗記では太刀打ちできません。「なぜそうなるのか」という論理的背景や図形的イメージを理解するには、圧倒的な国語力が不可欠です。言葉を咀嚼し、自分のものとして考える土台がないまま知識を詰め込んでも、それは単なる「事実の暗記」に過ぎず、すぐに限界が来てしまいます。
低学年の1ヶ月かけて身につく知識は、6年生なら1日で習得できます。その貴重な「1ヶ月」を暗記に使うのか、それとも別の「一生モノの力」に使うのか。エルカミノは後者を選ぶ、ということです。
2. 学力よりも磨くべき「集中力」という名の経験値
低学年のうちに一番伸ばしてほしい要素、それは「集中力」です。
東大や医学部に現役合格する子、算数・数学オリンピックで活躍する子には共通点があります。それは、周りの声が聞こえなくなるほどの圧倒的な没入感です。
- 集中力は「好きなこと」から育つ 「恐竜の図鑑を1日中眺めていた」「ずっと折り紙を折っていた」そんな経験こそが重要です。何かにガーッと集中した経験値があれば、将来そのパワーを勉強に向けることができます。
- 低学年は「好きなこと」に没頭できるラストチャンス 4年生以降は通塾や委員会、学校行事で自由な時間が削られます。1〜3年生のうちは、6年生なら1時間で終わる勉強に時間を溶かすのではなく、今しかできない「好きなこと」に体力と時間を注ぎ込んでください。



これにはゲームも含まれるのでしょうか???
3. 【具体的実践】読み・書き・計算の「エルカミノ流」ルール
スタートラインで遅れないために、「読み書き計算」だけは毎日少しずつ、ある程度強制してでも取り組ませましょう。
① 「読み」は音読が基本
黙読ではなく音読です。言語学習の基本であり、日本語の音読を嫌がる子は将来、英語の学習でも苦労します。
- 大人の読み聞かせ(正解の音)を先に聞く 「とりわけ」という言葉を知らない子は、変な箇所で区切って読んでしまいます。まずは大人が正しく読み、正しいイントネーションと区切り(正解の音)を耳に入れてから、子供に読ませるようにしてください。



音読をしましょう、というのはこれまで保護者会の説明でも繰り返し出てきています。学校の宿題で音読があるならそれでも可、ということでした。



学校の宿題で毎日音読やってるね



もうちょっと寝る前に本読んでほしいんだけど
② 「書き」に綺麗な字を求めすぎない
低学年の子に過度な丁寧さを求めることには、二つの弊害があります。
- 筋力不足: 肘や肩を固定して指先だけ動かす筋力がまだ発達途上です。
- 思考スピードの低下: 思いついた瞬間に書き残さないと、アイデアは消えてしまいます。字を丁寧に書くことに意識を奪われすぎると、脳の発達を妨げ、思考のテンポがのんびりしたものになってしまう恐れがあります。
「漢字練習は丁寧に、自分の考えを書くときは自由に」と使い分けるのが正解です。
エルカミノは比較的字が汚いことには許容的です。
当然、字が汚くて計算を間違えることはあります。あまりにしょっちゅう字が汚くて自爆するので先生に相談したことがありますが、それはそれでOK、それで字が汚くて困ったら本人がその時に直すようになるし、だんだん直っていくのでわざわざ注意する必要がない、というのがエルカミノの考え方です。



字は汚いけど計算早いから〇つけてあげるねって算数の先生に言われたよ!



掛け算ボックスなんかを見ていると、「脳の処理スピードに書くスピードが追い付かない」なのでどうしてもきれいに書くことができない、というのを実感します。
③ 「計算」は10歳までにマスターする
理屈抜きで習得できる10歳までに、可能であれば6年生レベルの計算(分数の掛け算・割り算)まで終わらせるのが理想です。
- 方程式は教えない: 中学受験の算数は、方程式を使わずに解くことで思考力が磨かれるように作られています。手っ取り早い道具(方程式)を知ってしまうと、本当に難しい問題に直面したときに太刀打ちできなくなります。
- 暗記ではなく「暗算」: 筆算の繰り上がりを全て書くのではなく、頭の中に数字を留めておく「暗算」は、短期記憶(ワーキングメモリ)を鍛える絶好の訓練です。



エルカミノでは公文ドリルの計算を6年生までやり、そのあとは『マスター1095問』を4年生からやります。今のペースだと小3の春休みころにはマスター1095が6年生まで終わりそうです。
そこで鍛えた計算の処理能力は彼の算数の自信につながっています。



学校の計算が退屈すぎて行きたくないけどね。
4. 計算ミスは「当たり前」と心得る
2年生くらいまでは、10問解いて1問間違えるのは「普通」です。1ページ丸付けして全問正解だったら、それは奇跡のような立派なこと。ぜひ盛大に褒めてあげてください。
- 1ページに2問ミスまでは許容範囲
- 4問以上間違えるなら、前のステップに戻るサイン
ミスを直そうとする姿勢、何度も練習して乗り越える経験そのものに価値があります。
5. 大人の心構え:最大の武器は「時間」である
保護者に向けた最も大事なメッセージは「〇×にこだわりすぎない」ということです。
子どもは親のため息を敏感に察知します。「なんでできないの?」という言葉やがっかりした態度は、子供を深く傷つけ、顔色を窺って答えを写すような「小手先の正解」に逃げる原因を作ります。
- バツを恐れさせない: 「今日はダメでも、いつか(4年生までに)できるようになればいい」と、低学年の武器である「時間」を味方につけてください。
- 10分頑張った事実を褒める: パズルが解けなくても、10分間諦めずに取り組んだのなら、その「全力」を評価してあげましょう。
大人が「いつかは絶対できる」と信じて待ってあげること。それが、子供のモチベーションを支え、順調な伸びを約束する一番の特効薬です。







